65歳問題と天海訴訟
- 社員Ⅾ
- 2023年5月30日
- 読了時間: 3分

こんにちは~社員Dです!
ビシッ✧︎( ̄^ ̄ゞ(顔文字は敬礼をしています)
昨日は
九州北部、四国、中国、近畿、東海が
梅雨入りと気象台より発表がありました。
平年より1週間前後早く、
近畿、東海が5月中に梅雨入りするのは
10年振りなのだそう。
何度かお伝えしていますが
まんまごとは
障害者移動支援サービスが中心です。
雨が続くと
外出の時に雨具の事や水たまりなど
心配な点が増えてしまうので
梅雨は早く過ぎ去ってほしい!
と願ってしまいます。
でも雨も嫌いじゃない☔
さて本題。
障害者支援サービスには
移動支援の他に
家事援助や身体介護の
支援を受けることも出来ます。
認定されると(収入が規定額以下の場合)
無料で支援を受けることが出来ます。
障害者支援をするようになって知ったことに
「65歳問題」というのがある。
障害者支援サービスと
介護保険制度の兼ね合いで
65歳になると介護保険が優先となり
介護保険に切り替えるかどうか
選択をする必要があります。
このあたりは以前のブログ
「中途障害になってしまった方やそのご家族の方へ」の中でも似たような事をお話しています。
(文末から読めるようにしますね)
元々あった障害以外の病気や怪我により
(認知症になって判断出来なくなる、とかで)
要介護状態にならなければ
1割負担である介護保険の申請を拒否し、
無料での支援を受け続けることが出来る。
こういうのを知らない方もおられる様子で
65歳になったから介護保険ですよーと
役所の認定調査員から連絡が来て
気付いた時には
介護保険がスタートしていた人もいるみたい。
とは言え
障害があっても介護保険を選択、利用して
デイサービスで運動をして健康を維持したり、
デイサービスで知り合った方とお話したり、
ショートステイを利用したり・・・と
楽しく健康的に
暮らせている方もいらっしゃいます。
それなら全然問題はないんです✋
介護保険制度も障害者支援制度も
必要な援助を受けて
安心して暮らすための制度ですから。
問題になった例として
令和5年3月24日に判決が出たばかりの
天海(アマガイ)訴訟について話そうかと思います。
千葉市に住む天海正克さんは
脳性マヒによる身体障害で
障害者支援サービスを受けていました。
65歳になったことを理由に自立支援給付を
千葉市により給付打ち切りになり、
支援がないと困るので介護保険の申請をし、
1ヶ月15万円がかかっている、との事で
1割である1万5千円を自己負担することとなった。
障害のない人の介護保険は
「お風呂に入るのがおっくうになった」
「運動しないで家にこもっている」
「認知症になり家族が困っている」
何か困って介護保険を使うようになって
1割の負担があっても
援助してもらえるのは助かる。
だから払って当たり前、となる。
若い時から障害があって支援を受けている人は
64歳までは
無料でサービスを受けることが出来たのに
65歳を過ぎて
これからもっと大変になるだろうとか思う頃に
負担が発生する。
というのが今の仕組み。
納得出来ない障害者が多くて当然、という感じ。
これが65歳問題です。
(65歳の壁、と表現される場合もあります)
天海訴訟では
第二審、千葉地裁で敗訴のため上告。
最高裁で逆転勝訴の判決が出ました。
65歳問題に関することで
勝訴!とか聞くと
なんだか画期的な事になっていそうですが
結局、
介護保険優先の原則が変わったわけじゃない。
ただ、65歳を理由に
給付を一方的に打ち切りにしたことが
問題だったという話になったみたいでした。
障害があっても自己決定をしないと
人権問題だからです。
勝訴になった時、天海さんは73歳。
65歳から問題が起きたことを考えると
約7~8年間も戦ったことになる。
こういう問題が起きると
本当に今の制度で大丈夫??と心配になるけど
基本的に
国や市区町村は障害のある方の味方です。
でも
どうとらえるか、は
人によって解釈が少し違い、
問題が起きやすい事も事実です。
制度をきちんと知ることで
自分の理想に近い生活を選択し
安心な生活を送る人が増えたら
いいな~と思います☺️
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